日本スケート連盟は26日、フィギュアスケートで10年バンクーバー・オリンピック(五輪)
男子銅メダルの高橋大輔(33=関大KFSC)が
アイスダンスに転向することを発表した。
フィギュアスケートの高橋大輔選手(33)が、
アイスダンスに挑戦すると表明した。
シングルの競技会出場はシード選手として
出場権を得ている全日本選手権(12月18~22日、東京・代々木第1体育館)が最後となり、
20年1月から18年平昌五輪アイスダンス15位の村元哉中(かな、26)と来季の競技会出場を目指す。
26日午後5時ごろ、高橋選手はコメントを発表。
「2020年から村元哉中(かな)選手とカップルを組み、
競技会に向けて新しい挑戦が始まります。
さらなる高みを目指して頑張ります」とコメントしている。
日本男子フィギュア界の歴史を塗り替えてきた、レジェンド高橋大輔選手。
オリンピックで日本男子初のメダルを獲得。さらに、2018年現役復帰を果たすと、
4年のブランクをものともせず、全日本選手権銀メダル。不可能を可能にしてきた。
そしてことし、驚きの発言。
高橋大輔選手「今シーズンでシングルとしては、
最後にしようかなってことで、
次のシーズンからは、哉中ちゃんと一緒にアイスダンスをやることを決めました」
シングルからオリンピック種目でもあるアイスダンスへの転向を決断。
パートナーは、平昌オリンピック代表の村元哉中(むらもとかな)選手。
村元選手は平昌で15位だったクリス・リード選手とのペアを解消。新たなパートナーを探す中、2019年の初め…
村元哉中選手「私から大ちゃんの方に連絡とって、(アイス)ダンスに興味があるって聞いたんで」
高橋大輔選手「興味はあるよって話はしてたんだけど、
ダンス今からやった間に合うのみたいな不安もあるし、
ちょっと考えさせてってことで終わったんですけど」
しかし、その後二人は、夏のアイスショーで共演。
実際に滑ることで思いが固まった。
高橋大輔選手「1回滑ってやってみてめちゃくちゃ楽しくて、
今までやってきたことと全然違う世界だった。僕も経験してみたいって気持ちが強くなって」
高橋が挑戦するアイスダンスは、
「氷上の社交ダンス」とも呼ばれる種目。
特徴はジャンプがないこと。
その分、二人の同調性や細かなエッジワークなど高い表現力が求められ、
そして、シングルとは靴も違う。
高橋大輔選手「靴も全然違うもん、種類が、かかとが」
こまかなエッジワークができるよう、
かかとの部分に切れ込みがあり、
より足首を動かしやすくなっている。
しかし、シングルの靴に慣れた高橋にとっては…
高橋大輔選手「めちゃくちゃ柔らかい。怖い、怖い」
慣れないアイスダンス用の靴にもかかわらず、
ツイズルと呼ばれる片足での連続ターンをきれいに決めていく高橋選手。
村元哉中選手「さすがです。
エッジが変わると揺れたりすることが多いが全然揺れてない」
そして、2人そろっての演技にも挑戦。
きれいにそろっているようにみえたが…
村元哉中選手「このタイミングの違いとか、全部合わせないといけない」
シングルと違い、2人の同調性が鍵。
滑ってはチェック、何度も繰り返す。
最後は、2人そろってのツイズル…
村元哉中選手「まあまあ、いいんじゃない。最初にしては、いい感じ」
オリンピックでメダルを取るほどの選手が、アイスダンスに転向するのは世界でも異例。
高橋が見据える先は…
高橋大輔選手「2022北京ですね、オリンピックもうあと、
2年しかないからなかなか厳しいとおもってるんですけど、
そこを目標にもちろんやっていこうかなと。
やるなら。簡単じゃないことはわかってるんで」
高橋大輔選手33歳、不可能を可能にしてきた男は…
高橋大輔選手 「シングルでは出し切れない世界観。」
「また新しいことにチャレンジできるってことはすごく楽しみ」
村元は同日午後8時半過ぎに自身のツイッターを更新。
カップル結成に至ったきっかけを「今回の挑戦は、大ちゃんがアイスダンスに興味があると聞いていて、
まさかと思い心臓がバクバクしましたが、
今年の1月に話す機会があった時に平静を装って勇気を出してダンスのことを話しました」と説明。
フィギュアと源氏物語を融合したアイスショー「氷艶」で共演する縁もあり
「その時に『一緒に滑ってみよう』と言ってくれました。そして話し合いを重ね、
トライアウトをして今回の運びとなりました」と経緯をつづった。
大きな注目を集める高橋との歩みに向けて「まだ自分自身もびっくりしていますが、
この夢のような報告を出来る日がやっときて本当にうれしいです!
今後試練はたくさんあると思いますが、
2人のスケートに対する情熱で一緒に乗り越えていこうと思います!」と決意を表明した。
シングルのスケート選手から ペアのアイスダンスへの転向によって
全く違った 新しい 高橋大輔選手が 見れると思ったら
今から楽しみで仕方ない。
目が離せない感じですね。